自然栽培日記

畑に毎日、癒されているブログ主

自然栽培を家庭菜園で始めます

■固定種の野菜を自然栽培(無肥料、無農薬、不耕起)で育てます。

家庭菜園で固定種を自然栽培で育てることにした。
 

現在は家のすぐそばにある市民農園を借りている。

今はこんな感じ。
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長さ20メートルほどの畝にトマトやナス、枝豆、トウモロコシなどを植えており、夏の収穫が非常に楽しみである。
 
ここでは、慣行農法と言われるやり方で作物を栽培している。
 
慣行農法というのは、畑を耕し、堆肥や化学肥料を施し、農薬(菜園では使ってない)や殺虫剤や除草剤も使って作物を育てるごく一般的な栽培方法のことで農家や家庭菜園では大半がこの農法だ。
 
 
一方、有機栽培や自然栽培といった自然に近い形で育てる農法もある。
 
自然栽培は有機栽培よりもさらに自然に近い形で育てる方法。
※素人かじりで書いているだけなので、細かな定義はネットなどで調べてください。
 
自然栽培、自然農法、自然農など呼び方はいくつかあり、農法の提唱者も福岡正信氏、岡田茂吉氏、川口由一氏など何人かいるが、共通しているのは、農薬や化学肥料、除草剤・殺虫剤を使わないというもの。
 
あとは畑を耕すかどうか、堆肥を使用するかどうか、雑草を抜くかどうかなど若干の違いがある。
 
 
新たに自然栽培を実践するため畑を追加で借りることにした。
それがこちら。

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草が生えっぱなしのところの左から2列を契約。
 
ここで畑を耕さずに完全無農薬、無肥料、雑草と共存しながら野菜を育てることにする。
 
上手く行くか怪しいが・・
 
 
慣行農法は人間の介入が大きすぎるため自然のサイクルが止まっており、人工的に栽培環境を作り出している状態。
 
 
畑も耕すことで一時的にフカフカになるが、雨が降ればカチカチになり、表土の栄養素も雨で叩かれると簡単に流出してしまう。
土の生態系が破壊され、更に除草剤や化学肥料の使用により、細菌や微生物の死んだ土になってしまうのだ。
 
 
化学肥料は投入しても、作物が全てを吸収することはなく、肥毒層といわれる肥料が腐って溜まっている冷たい層ができるらしい。
 
 
自然農法は人間が介入する範囲を限定し、雑草や微生物など自然の力を生かして土を肥やし、耕そうという考え方なのです。
 
 
また、ここの畑ではタネはいわゆる「固定種」を使用することとする。
 
種は大きく分けると代々実から種取りをして受け継がれてきた「固定種」と市場に流通している殆どと思われる「F1種」に分けられる。
 
 
F1種は人工的に別の品種同士を受粉させることでメンデルの優性の法則が働き、次の代に限り優性の形質が表れる。
 
・病気に強く味も良い
・成長が早く、実が大きい
 
といった風に、1代限りでお互いの品種の良い形質が現れるのだという。
これを雑種強勢という。 
 
 
一方、固定種は、種取りを繰り返すことで親から子に遺伝子が受け継がれてきた、形質が固定化されているタネである。
 
 

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例えば、こんなん。
黒枝豆のたんくろう枝豆。
 
また、種取りを繰り返すことで地域の風土に馴染み、段々と育ちも良くなっていくらしい。
これを馴化という。
 
 
F1種は成長も早く、形状や大きさもきれいに揃う。
 
市場への流通のしやすさ、栽培計画の立てやすさなどから、現在、市場に流れているのはほぼF1種らしい。
 
 
耕作放棄地などは自然界で放置されている状態のため、自然栽培には適していることがあるようだ。
 
畑の貸し主に聞くと、ここの畑は数年間誰も手を着けておらず、たまに草刈りをしているだけの状況のようで、なかなか好条件かもしれない。
 
 
自然栽培の野菜を食べることで、アンチエイジングや健康にもつながっていくと思う。